睡眠時無呼吸症候群の治療について
睡眠時無呼吸症候群の治療は呼吸しづらい原因を取り除き、睡眠中の 口呼吸を起こしにくくします。原因を取り除く方法として、生活習慣の改善や 器具を使う方法、薬や手術による方法があります。
ここでは、具体的にどの ような治療方法があるか紹介します。
減 量
睡眠時無呼吸症候群の原因の70%が肥満です。肥満を解消するには減量が最適です。 しかし、重度の無呼吸症候群の場合、別の治療を先に行い、減量が実施 できる状況を作り出す必要があります。無理な減量を先行させると、 体に悪影響を及ぼす可能性があるので、医師の指導の上で減量をしてください。 減量の効果が出るのは体重の5〜10%です。また食事制限のみの減量は、 筋肉の減少による体重減となり、脂肪の減少に結びつきづらいので注意が 必要です。ウォーキングやエアロビクス、水泳といった、有酸素運動が脂肪 燃焼に効果があります。
睡眠中の体位
仰向けで寝ると舌や軟膏蓋が下がり、上部気道を塞ぐため無呼吸症候群の原因になります。 寝るときに横向きになると症状が良くなることがあります。 横向きに寝ることで効果があるかどうかは終夜睡眠ポリグラフィー検査でわかります。
■横向きに寝る方法
- 抱き枕を使うことで、自然な体勢で側位になれます。
- パジャマの背中側にポケットを縫い付けて、その中にテニスボールをいれます。睡眠中に寝返りをうつと、背中のボールが刺激となって体の向きを元に戻すという仕組みです。
- いびきを感知して、アラームがなったり振動したりする装置もあります。
禁酒・薬物
寝る前のアルコールは筋肉をより緩める働きがあり、咽頭の筋肉や舌がゆるくなって落ち込み、気道の閉塞を引き起こしやすくし、無呼吸を悪化させているケースが多いです。完全な禁酒が困難な場合は、就寝4時間前までに飲み終わるようにすると睡眠時の悪影響を多少避けられます。
睡眠薬・精神安定剤などもアルコールと同じ働きをもたらしますが、これらの 服用を控える場合には、主治医とよく相談してください。
CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法装置)
CPAPはマスクを通じて鼻から気道へ空気を送り込むことで、上気道の閉塞を取り除き、睡眠中の気道を確保します。
ほとんどすべての無呼吸症候群の方に有効で、副作用も少なく、多くの患者様の治療に使われています。
CPAP装置は健康保険適応となり、3割負担の方で月々約5,000円となります。 | |
マウスピース(歯科装具)
マウスピースは睡眠中に装着し、舌や下あごを前方にもっていくことで、 舌の付け根の気道に空間を確保します。気道の閉塞を防ぎ、無呼吸を起こしにくくします。歯科装具は専門医と連携を持つ歯科医師によって患者様個別に作成 します。
平成16年度より保険適用となり、約1万円で作成することができます。 いびきだけの患者様や軽〜中等度までの睡眠時無呼吸症候群の患者様に勧められます。
手 術
小児の睡眠時無呼吸症候群は、アデノイドや扁桃の肥大が原因の場合が多く あります。その場合には手術による治療が一番効果的です。
大人の場合でも、アデノイドや扁桃肥大が気道閉塞の原因で、他の治療方法 では治療できないときなどは手術をします。
喉の手術になるので、専門医と連携を持つ耳鼻咽喉科へ紹介いたします。
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